小林エリカ | わたしは しなない おんなのこ(闇は光の母1)

1,870円(税込)

DETAIL

著者:小林エリカ
生年月日:1978年1月24日〈水瓶座〉



谷川俊太郎命名「闇は光の母」シリーズ開幕

女の子は死にたくないと、それを歌にしました。

ねずみ、猫、ノミ、ウナギ…
みんなが歌い継ぎ、歌は生き続けました。

アンネ・フランクの言葉に着想を得た
著者初の絵本作品。



死をめぐる絵本「闇は光の母」シリーズ
谷川俊太郎さんによる推薦文

死を重々しく考えたくない、
かと言って軽々しく考えたくもない、
というのが私の立場です。

死をめぐる哲学的な言葉、
死をめぐる宗教的な言葉、
果ては死をめぐる商業的な言葉までが
氾濫している現代日本の中で、
死をめぐる文と絵による絵本は
どんな形でなら成立するのか、
この野心的な企画はそれ自体で、
より深く 死を見つめることで、
より良く生きる道を探る試みです。

谷川俊太郎
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私は子どものころ、
死んで、忘れ去られ、失われてゆくことが、
怖くてしかたありませんでした。

そんなとき、私はたまたま
アンネ・アンネフランクの
『アンネの日記』を読みました。
そこには、こう書かれてあったのです。

「わたしの望みは、
 死んでからもなお生きつづけること! 」

実際、その日記はいまなお読みつがれ、
アンネはその望みどおり、書くことにより
いまなお生きつづけていました。
私はそれを読み、深く感動しました。

そして、いつか私も
作家になりたいと夢みました。

いま私はアンネが死んだ年を
とおに追い越して
すっかり大人になりました。

あの頃の私とおなじ年になりつつある
子どもさえいます。

私は懸命に書き、書き続けてきました。

けれど、どんなにがんばっても
全ては書ききれない。

そうして過去を振り返ると
これまでも歴史書や本に
書きとめられることなく失われてしまった
膨大なひとりひとりの人生や
時間があることに、私は気がつきました。

そこには、アンネのように書いた、
書いたけれど失われてしまった、
あるいは書かなかった、
書けなかったひとりひとりが、いたはずです。

けれど失われてしまった
その人生が、その時間が、
大切でなかったとは
決して私には思えないのです。

人は私もふくめ
いつかみんな死んでなくなります。

けれど、たとえその生が、忘れ去られ
失われてゆくものだとしても、
いつかだれかが私の、私たちの声を
見つけてくれるのではないかと
私は心のどこかで信じています。

だから、いま、私は耳を澄ませて
聞いてみたいと思うのです。

ずっと遠くの、あるいはすぐ近くの
だれかの声を、だれかの歌を。

小林エリカ



単行本:32ページ
出版社:岩崎書店
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