マーニーリウス | アストロノミカ

1,606円(税込)

DETAIL

著者:マーニーリウス
生年月日:不明〈予想:獅子座〉



本書は、紀元1世紀、
帝政を迎えた古代ローマに生きた詩人
マルクス・マーニーリウスによる、
天文学・占星術について記された最古の文献の一つです。

作者マーニーリウスについては
『アストロノミカ』の著者であること以外、
確かなことは知られておらず、本作に見られる記述から
初代皇帝アウグストゥスから
第二代皇帝ティベリウスの時代に書かれたことを
推測できるにすぎません。

古代において、天文学と占星術のあいだの区別は
存在しませんでした。
執筆当時のローマを見れば、
アウグストゥスが生まれた日に
占星術師プブリウス・ニギディウスが
「地上世界の主が生まれた」と断言したと伝えられ、
アウグストゥス自身も天文学や占星術を
利用していたことが知られています。
未来を知ることができる技術が
とりわけ政治家にとって重要な意味をもつことは
想像に難くないでしょう。
だからこそ、マーニーリウスは
本作の第一巻の序歌にこう記しました。

「生きた身ながら果てしない大空を巡ること、
 そして星座や逆行する惑星の動きを
 知ることは喜ばしい。
 だがこれらの知識だけでは不充分だ。
 大宇宙の心臓部さえも知悉すること、
 それが星座を介して生物を生み出し
 支配する方途を認識すること、
 そしてアポッローンの調律に従い
 それを詩に語ることはいっそう激しい
 喜びとなる。」(1.13-19)

つまり、星座の分布や天体の動きに関する
知識だけでなく、それらがいかなる力をもって
地上に働きかけるのかという問題にまで
踏み込んでいく必要がある、言い換えれば
「天文学」の知だけでなく「占星術」の知をも
身につけて初めて宇宙について知ることができる、
と詩人は宣言しているわけです。

それゆえ、本書には古代の宇宙に関する
知識のすべてが書かれています。
「教訓詩」と呼ばれる韻文としてそれを綴った本作は
きわめて貴重な古典にほかなりません。

残念なことに、本作にはラテン語原典から韻文の形で
日本語に訳出したものは存在しませんでしたが、
気鋭の訳者を得て、
ここにその偉業が成し遂げられました。

星空を眺め、宇宙に思いを馳せながら、
ぜひ手にしていただきたい1冊です。

翻訳 / 竹下哲文



文庫本:400ページ
出版社:講談社
新 品

ショッピングガイド

SHIPPING 配送・送料について

日本郵便
送料:全国一律370円
(本の大きさや厚さにあわせて、クリックポスト/レターパック/ゆうパック(※)を当ショップにて選定いたします。※レターパックプラス(600円)、ゆうパック(料金は商品による)になるものは商品ページに記載いたします。)

RETURN 返品について

不良品
商品到着後速やかにご連絡ください。商品に欠陥がある場合を除き、返品には応じかねますのでご了承ください。
返品期限
商品到着後、3日以内にご連絡ください。
返品送料
・原則として、注文後のキャンセルおよび返品交換はお受けできません。
・記載情報と明らかに違った場合は、商品到着後速やかにご連絡ください。
・商品に欠陥がある場合を除き、返品には応じかねますのでご了承ください。
・不良品・誤送に該当する場合のみ、弊店負担とさせていただきます。

PAYMENT お支払いについて

クレジットカード
VISA/MASTER/DINERS/JCB/AMEXをご利用になれます。

※お引き落としに関するお問い合わせは各カード会社様にご確認ください。
Amazon Pay
Amazonのアカウントに登録された配送先や支払い方法を利用して決済できます。