土門蘭 | ほんとうのことを書く練習「わたしの言葉」で他者とつながる文章術

1,980円(税込)

DETAIL

著者:土門蘭
生年月日:1985年生まれ〈予想:獅子座〉



「ほんとうのことを書く」とは、「私を知っていく」ことだ。
私は世界の一部だから、つまり「世界を知っていく」ことだ。
どうすれば、自分の中にある「ほんとうのこと」をつかみ、言葉にできるか。
どうすれば、それを他者に伝えることができるか。
つまり、どうすれば自分のままで社会とつながれるか。
一つひとつ考えながら、文章にした。


子どものころから、「死にたい」という衝動がある。

世界はわからないことばかりだ。わからなくて、とてもこわい。だから死にたいと思った。いまでも、その衝動は湧いてくる。もっともわからないのは、自分自身のことだ。生きたいのに死にたいという矛盾を抱える自分が、いつまで経っても不可解でたまらない。ずっとそうだったし、きっとこれからもそうなのだろう。

でも、わからないことだらけの世界で、とりあえずわかることを書いていけば、その間は生きていられると知った。「わかる」を紡いで命綱にしながら、「わからない」の大海原を探索していく。私はその一連の活動を「書く」ことだと認識している。 書くことがなければ、私はどこかの時点で生きることを諦めていた。

いま、誰もが文章を書いて発表できる。
だからこそ、「ほんとうのこと」は書きにくくなった。

リアクションが可視化され、リプライが届き、他人が自分の文章をどう思っているかが瞬時にわかる。それはとてもこわいことだ。誰かに否定されるくらいなら、お手本通りの文章を書いたり、いっそ何も書かないほうがいいと思うのは自然なことだろう。

それでも、「ほんとうのことを書きたい」と願っている人が多いのではないか。
「ほんとうのことを読みたい」と、願っている人が多いのではないか。

「自分に愛されていないから、代わりに誰かに愛されたい。」
私は、その自意識が取っ払われた文章を書きたい。
誰かに愛されるための文章ではなく、
自分に愛された先の文章を書きたい。


「とても素直でわかりやすい言語表現論。表現の本質は他人を動かすことではなく、自分への深い理解であることを教えてくれる。そのまま言語以外の表現、人生論にも通じる。」
──養老孟司(解剖学者)


目次
はじめに  生きていくためには「書くこと」が必要ですから。
序章    私たちなぜ「ほんとうのこと」が書けないのか
第1章  「ほんとうのこと」を読む
第2章  「誰にも読ませない文章」を書く
第3章  「ほんとうのこと」を書く練習
第4章  「ほんとうのこと」を書く手段
第5章  書いたものが誰かに読まれるということ
おわりに 死んでいる場合ではない。



単行本:248ページ
出版社:ダイヤモンド社
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